【リーダーインタビュー】組織を支える存在へ。コミュニケーションを軸にしたリーダー像。
群馬出身、高校卒業後はエステティシャンとして上京し、その後は携帯開発の電波調査、飲食店やスーパーでのパート勤務と、IT業界とは無縁のキャリアを歩んできた谷口さん。アイティアスリートには「トイレ掃除でもいいです」と直談判して入社し、コロナ禍をきっかけに資格取得を重ねた末、エンジニアへと転身しました。その後リーダーへと昇格した谷口さんに、異色の経歴から生まれたコミュニケーションスタイルや、独自のリーダー哲学について語ってもらいました。
目次
ママ友の縁からIT業界へ。直談判し飛び込んだ異業種からの挑戦。

――エステティシャンや飲食、スーパーなど、ITとは無縁の世界にいらしたと伺いました。どのような経緯でアイティアスリートに入社されたのでしょうか。
実は、中村社長の奥さんとお子さんが同い年で、いわゆる「ママ友」としてお付き合いしていたんです。ちょうど仕事を探していた時期に、中村社長の家に飲みに伺った際に「トイレ掃除でも何でもやります!働かせてください」と直談判したのがきっかけです(笑)。ただ、出会った頃にちょうど会社を立ち上げたというお話は伺っていたものの、業種まではまったく知らなかったというのが正直なところです。中村社長のことは、ママ友の旦那さん・パパという感覚で、とにかく「話しやすい」という印象がありました。
――そこから事務職としてアイティアスリートに入社後、現在までの経緯を教えてください。
入社後すぐにコロナ禍となり、希望していたバックオフィス業務や事務のお仕事で出社できなくなってしまったんです。手持ち無沙汰だった私に、社長が「みんなが話している言葉がわかるように、まずはこの資格を取ってみようか」と提案してくださいました。当初はエンジニアになるなんて思っていませんでしたし、資格の勉強が本当に難しくて頭を悩ませていました。ただ、周りのみんなにも励まされながら、勉強して資格を取得していくうちに、「これだけお持ちならエンジニアとして働く選択肢もある」と背中を押していただき、2022年にキャリアチェンジしました。
未経験からのエンジニア転身後、仕組み化成功へ。活かされた巻き込み力。

――未経験からのエンジニア転身に不安はなかったのでしょうか。
不思議となかったですね。周りの仲間たちが、私が「未経験」「できない」ことをわかった上で受け入れてくださる温かい環境だったからです。最初の約1年間は特定のプロジェクトに専任で入るというよりも、「機器キッティング(設定作業)」など人手が足りないところにスポットで入る動き方でした。2023年頃から本格的にプロジェクトのメンバーとして携わるようになり、そこで自分の強みに気づかされました。
――具体的に、ご自身のどのようなスキルが現場で活かされたと感じますか?
初めて2人体制で配属された案件でのことです。お互いにリーダー経験がなく、ゼロから進めなければならない状況でした。コロナ禍でリモート環境が中心だったのですが、そこで私から「もっと話したいです」と週1回の打ち合わせを提案し、密にコミュニケーションを取るようにしました。
その中で、お客様や上長に向けた「タスク管理表」の運用ルールを新たに作成し、使い方のご説明も担当しました。2人で試行錯誤しながら準備してご説明したところ、「初期段階から任せた内容を、ちゃんと形にしてくれて助かった」とおっしゃっていただけて。その管理表は今でも現場で使い続けていただいています。技術力に自信がなくても、周囲とコミュニケーションを図り、巻き込んで仕組みを作ることで貢献できるのだと自信につながったエピソードです。
「コミュニケーションお化け」の本領発揮。否定しないリーダーシップ。

――2025年頃、リーダーに抜擢されたそうですね。選ばれた理由をご自身ではどう分析されていますか。
私はずっと「技術力はないですよ」と言い続けているのですが(笑)、部長たちからは「コミュニケーション能力」を評価していただきました。「谷口さんは周囲と積極的にコミュニケーションを取るので、その人が今どんな業務をしていて、何に悩んでいるかがよく見える」とおっしゃっていただいたんです。周りからは「コミュニケーションお化けだね」と言われることもあります(笑)。リーダーになってからは、お客様へのご説明やレビューへの同席など、メンバー時代にはあまり経験していなかった業務も増えました。別の案件に携わっているメンバーから育休の相談を受けることも出てきて、関わり方の幅が広がったと感じています。
――リーダーとして、メンバーと接する際に大切にしていることはありますか。
アイティアスリートのリーダー研修で学んだ「まずは承認から入る」ことを徹底しています。例えば、資料の確認依頼が来たときは、いきなり修正点を指摘するのではなく、「まずは作ってくれてありがとう」と伝えるようにしています。その上で「私だったらこうするけど、参考程度でいいよ」と、意見を押し付けない提案の形をとるよう心がけています。リーダーといっても偉そうにするのではなく、一番話しやすい存在でいたいですね。
「言った・言わない」を防ぐ一工夫。誠実に認識を揃える仕事術。

――現在の具体的な業務内容と、仕事を進める上でのこだわりを教えてください。
現在は今年2月下旬から、大学のネットワーク刷新プロジェクトに携わっております。新しい機器の導入やWi-Fiの刷新が主な内容で、古い設定の流用検証や他ベンダーが設置した機器の通信確認などが主な業務です。課長と2名体制で動いており、お客様とのやり取りは課長が担当され、私は資料作成や機器のキッティングを担当しています。まだこの案件に入ったばかりですので、「新人」として中身を必死に覚えている最中です。
――仕事をする上で、特に意識しているルーティンなどはありますか?
「自分の解釈を伝え、認識を揃えること」です。これまでの人生経験の中で、仕事でもプライベートでも「言った・言わない」のトラブルを何度も目にしてきました。だからこそ、チャットでも口頭でも「今のお話は、こういう理解で間違いないですか?」と確認するようにしています。ただ「わかりました」で済ませてしまうと「本当にわかっているの?」と不安にさせてしまう。その懸念を先回りして解消することが、私なりの誠実さだと思っています。あるとき当時の上長に「わからないことを率直に言えるのは大切ですね」と言っていただいたことがあり、印象に残っています。
目指すのは「バックアップ役」。若い才能が輝くための土台になりたい。
――今後のキャリアにおける目標や、挑戦したいことはありますか?
よく「もっと前に出ないの?」と聞かれるのですが、私は「後ろから支える役割」を極めていきたいと思っています。周囲にいる若手メンバーの方々は専門性が高く、日々学ぶことが多いと感じています。なるべくしてエンジニアになられた方たちばかりで、技術的なことでアドバイスできる場面もなかなかないくらいです。ですから、彼らを追い越して上にいくのではなく、上を目指している方たちが安心して走れるような土台になりたい。一種の「親心」のような感覚かもしれません。
――その「支える役割」を果たすために、今取り組んでいることを教えてください。
支えるにしても、相手のお話を理解できるだけの技術力は不可欠です。ですから日々、ネットワークの勉強は欠かせません。一度覚えても時間が経つと忘れてしまいますので、反復あるのみですね。アイティアスリートには、わからないことを「わからない」と素直に言える、そしてそれを「いいですね!」と面白がってくれる仲間がいます。そんな環境で、これからも技術とヒューマンスキルの両輪を回しながら、チームの縁の下の持ち上げ役として走り続けていきたいと思っています。



