最終更新日:2026.02.12

この記事は約 1未満 分で読み終わります。


創業7年、中途採用中心で成長を続けてきたアイティアスリート株式会社が、2028年卒から新卒採用をスタートさせます。ネットワークエンジニア業界では経験者採用が主流の中、なぜ今、未経験・新卒にこだわるのか。「エンジニアを幸せにしたい」という理念を掲げる代表取締役の中村学さんに、会社の文化を確固たるものにするための戦略、教育体制への本気度、そして「うちは踏み台でいい」と言い切る独自の経営哲学について語ってもらいました。

「会社の文化を、より確固たるものに」──未経験・新卒採用に踏み切った理由

――ネットワークエンジニアの採用って、業界的に「経験者採用」が主流なイメージがありますが、アイティアスリートさんが未経験や新卒採用を積極的にされているのはどうしてなんですか?

結論から言うと、会社の文化・カルチャーをより確固たるものにしていきたいと思ったからです。それで新卒を採ろうと決めました。

背景としては、うちの会社は7年間ずっと中途採用メインでやってきたんですけど、「エンジニアを幸せにしたい会社を作りたい」っていう大きな方向性は、みんなに伝わって進んできたなと思ってるんです。ただ一方で、皆さん元々いた会社の文化とか経歴もあるので、会社の思いに乗ってくれる人もいれば、正直「まあ働ければいいや」みたいな人も一定数いるんですよね。

その中で、若手をどんどん伸ばしていくことで、会社はもっと成長できるなと感じて。中途採用をどんどん採っていくだけだと、どうしても「ワーカー」的な考え方に留まってしまう方が多いなっていうのが実感としてあったんです。

――新卒という選択肢を持つことで、文化がより強固になるんじゃないかということですね。

そうですね。社会人になって「エンジニアを幸せにする会社を作りたい」って思って入ってきてくれる方なら、もっとその実現に傾倒してくれるんじゃないか。言い方は悪いですけど、その「検証」をしたいっていう思いがあります。

他社さんのお話を聞いても、やっぱり最終的には新卒を採ることが重要だっておっしゃる先輩方が多いので、確固たる会社を作るためには、新卒採用がまず一番大事なことかなと思ってますね。

「新卒は掛け算、中途は足し算」──あえて27卒を見送り「28卒」から始める本気度

―――会社の成長という観点でいうと、新卒は戦力化まで時間がかかりますよね。「成長スピード」と「育成の手間」のバランスはどう考えていますか?

そこは私、逆だと思ってるんです。中途採用の人をどんどん入れていくっていうのは、基本「プラスの理論」なんですよね。人が1人増えたからプラス1の力になった、みたいな感覚で。

もちろん教育はしていくんですけど、やっぱり30代後半とか前半とかになってる方って、基礎的な能力がもうそこで染み付いてるんですよ。そこからさらに基礎的なところを伸ばしていくってなると、かなりお互いに大変っていうのが正直な実感です。

対して、新卒を入れるってことは、私は掛け算だと思ってて。その人がどういうふうに育つかは未知数かもしれないですけど、その人が最初に持ってる志っていうのは一番大きい武器なんじゃないかなって思いたいんです。少なくとも馬力は全然違うし、柔軟性もやっぱり若い子のほうが高いので、爆発的に伸びるんじゃないかっていう仮説を持ってます。

――「掛け算」というのは面白い視点ですね。

中途採用という「足し算」のドライバーも回しつつ、新卒採用という新しいドライバーを持つことで、会社として爆発的に伸びる可能性がある。マイナスになることはないと信じています。

――27卒ではなく28卒から新卒採用を始めるとおっしゃってましたよね。時期的にはまだ27卒も間に合うと思うんですが、あえて28卒にずらす理由は何でしょうか?

やっぱり教育ってすごく重要だからです。新卒を採るにあたっての「受け入れ体制」っていうところを万全にしておきたい。それには結構時間がかかりそうだなっていう見立てがあるんです。

今年度やっと「教育をどうしていくか」を考えるチームを作って、まずは既存社員への教育体制をブラッシュアップし始めた段階なんです。この流れで新卒向けの教育カリキュラムまで詰めようとすると、どうしても時間が足りない。

そこで「新しい人たちにどう対策を取っていけばいいか」を考える時間が欲しいっていう意味で、28卒を採ろうかなっていう話になったんです。

中途半端に受け入れるよりは、インターンの受け入れなどで準備をしつつ、「新しい人たちをどう育てていけばいいか」をじっくり考えたい。急いで数合わせをするより、ちゃんと向き合える環境を作ってから迎え入れたいんですよね。

うちの会社は「踏み台」でいい。自分の幸せのために、失敗を恐れず選んでほしい

――新卒の方が入社した後、具体的にはどのようなキャリアを歩むことになるのでしょうか?

まず3か月くらい研修を挟んだ後、2軸ありますね。1つは、プロジェクト責任者の横についてアシスタントとして働く道。もう1つは、ネットワーク機器の検証・構築部隊に入って、実機を触りながらお客さんのシステムを組み上げていく道です。

その後は、アシスタントから始めた方は2〜3つプロジェクト経験した後、メインのプロジェクトを任せて、規模を大きくしていくとか技術領域を横に増やしていくとか。検証・構築側の人は、設計書を書いたり大規模な構築に関わったり、あるいはプロジェクトリーダー側に行くっていう選択肢もあります。どっちが正解っていうのはなくて、本人がどうしたいかですね。

助言はしますけど、最終的な選択は本人次第。私が「やれ」って言ってやらせても意味ないんで。本人の幸せを考えてあげるほうが、結局会社も伸びるんじゃないかなって思ってます。

――かなり自由度が高いですね。ただ、自由に選べる分、会社としてのコントロールが難しくなりませんか?

そこはもう、自分の幸せを考えていってほしいって思いますね。うちの会社が別に踏み台になっても構わないって言ってるんです。例えばSES上がりでうちに入ってきてもらって、2年3年頑張った上で「もっといい転職先見つかっちゃいました」って言われたときに、話はするんだけど、それでもいい人生が過ごせそうだなと思ったら、気持ちよく送り出してるんですよ。

自分の人生の幸せをまず考えてくれれば、「この会社もう少しこうしたほうがいい」とか「こういう制度があったほうがいい」とか「こういうお客さんを迎え入れていかなきゃいけないんじゃないか」とか、いろんな発想が巡ってくるんじゃないかなって。人間として、自分としてどうあるべきかってところは忘れないようにしてもらいたいなって感じますね。

――ポジティブに個人の選択を尊重しているんですね。

そうです。僕が「これをして」と強制しても、本人が納得していなければ意味がないですから。だから新卒の子には「失敗を恐れないで」と伝えたいです。エンジニアなんて、最初は分からないことだらけですから。座学と現場は違うし、業界知識も必要になる。トライアンドエラーなしに成長なんて無理です。

失敗してもいいから、自分の頭で考えて、自分の幸せのために動く。そういう人間味のある働き方をしてほしいですね。

「無駄を楽しめる人と、一緒に働きたい」──求める人物像とキャリアパス

――新卒採用では、どういう人に来てほしいですか?

一言で言うと、「人との対話をコストだと思わない人」ですね。逆に、その人と話すのが好きだったりとか、「無駄だと思えるようなことを積み上げられる人」がいいかな。難しいですけど(笑)。

私もネットワークエンジニアやってますけど、ネットワークの勉強じゃない、お客さんとの情緒的な会話とかもずっとやってますし。お客さんが腹を立ててるから前に進まないとか、それをなだめるために喋ってるとか、エンジニアじゃないことをたまにやってるんです。

「なんで物作りのために人の機嫌を取らなきゃいけないんだろう」とか言ってたら、話が進まないことがたくさんあるので。そういう無駄を楽しめる人がいいのかなって。人生、無駄がいっぱいあるほうが楽しいんで(笑)。

――エンジニアリングの先には常に「人」がいるということですね。

そうですね。人と人で、やっぱりその人たちを支援して、エンジニアリングっていう方策で支援してあげてるだけなんで。

システムだったりネットワークやセキュリティの先には人がいるってこと考えていくと、その人たちが満足したり安全に暮らせるものを作っていくっていう考えで、相手やエンドユーザーさんにも直接接するっていう姿勢はとても大事だと思うんです。そこが分かってる人と仕事したいなって思いますね。

――それ以外に求めることはありますか?

ベーシックな話で言うと、「ロジカルシンキング」を重視する人。さっきの無駄が好きっていう言葉と矛盾するようですけど、重要です。「なぜその無駄な会話が必要なのか」を論理的に理解していないと、ただのお喋りで終わっちゃいますから。

相手が何に困っていて、どうすれば解決できるのか。それを理詰めで考えつつ、相手の話を遮らずに最後まで傾聴できる力。これがすごく大事です。

――経営者としての中村さんのスタンスも、非常に柔軟ですよね。「こうあるべき」を押し付けないというか。

僕自身が「やれ」と言われてやるのが嫌いなタイプですから(笑)。それに、数字さえ達成できていれば、やり方は何でもいいと思っているんです。

極論、「エンジニアを幸せにする」という目的が達成できるなら、明日から「配線専門の会社になります」と言い出してもいい。

手段にはこだわりません。社員が「こっちの方が幸せになれるし、会社も伸びますよ」と言うなら、僕はそれを尊重したい。

まだ小さい会社ですから、お互いに助け合って、僕も「これやりたいから手伝って」って言えるくらいの関係性がちょうどいいんです。そんな環境を一緒に面白がれる人に、ぜひ来てほしいですね。

RELATED POSTS関連記事

JOIN US

アイティアスリートでわたしたちと一緒に
働きませんか?

中途エントリー コーポレートサイト