最終更新日:2026.02.12

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アイティアスリート株式会社代表取締役の中村学さんは、エンジニアとしての原体験を軸に、社員の成長とチーム力を何よりも大切にする組織づくりを実践しています。学びたい瞬間に使えるツールの整備や、チームで価値を最大化する仕組みづくりなど、その一つひとつがどのように社員の成長を促し、結果としてお客様への価値提供に結びついているのか。今回は、中村さんの経営哲学についてお話を伺いました。

「エンジニアだったら何が欲しいか」──現場目線で即断即決する環境づくり

――社員の成長を最優先に考えていらっしゃるとお聞きしましたが、具体的にどのような取り組みをされていますか?

基本的には、自分がエンジニアとして「これがあったらいいな」と思うことは、すぐにやるようにしています 。面白い例だと、オフィス移転の話がありますね。以前のオフィスは男性用トイレの個室が一つしかなくて 。男性社員が30人くらいいるのに一つしかないから、「1人目が入って埋まったら、2人目は行けなくなって詰む」みたいな悲鳴が上がってきたんです(笑) 。

――それは切実ですね(笑)。どう対応されたんですか?

毎週行っている「部課長ミーティング」という、マネージャーがメンバーの困りごとを報告する場でその話が出た瞬間に、「あ、もう限界だ、移転しよう」と即決しました 。

フロアにはまだ座れる席がいっぱい余っていたんですけど、トイレがないなら仕方ないねって 。今年の5月に移転するんですけど、これも「困ったらすぐやる」というスタンスの一つですね 。

――ユニークな制度やイベントも多いと伺いました。

そうですね。福利厚生でビールサーバーを置いていますが、「お酒を飲めない人もいるよね」ということで、それ以外の飲み物も無料で置くようにしたりしています 。

あとは年1回のレクリエーションとして運動会もやりました。飯田橋の広いスペースを借りて、50メートルリレーをしたり、スイッチにLANケーブルをひたすら挿して抜いてリレーする「LANケーブル早挿し」をやったりしました。

――LANケーブル早挿し(笑)。エンジニアならではの競技ですね。

そうなんです!盛り上がりましたよ(笑)。去年は5周年記念パーティー、一昨年はバスツアーをやりましたし、毎年何かしら企画しています 。また、地味ですが朝礼・夕礼もチームごとに必ずやっています 。困っている人を拾い上げるには、毎日顔を合わせないと気づけないと思っています。

あと、飲み会も「積極的に行ってくれ」と言って会社が費用を補助しています 。メンバーには、チームで仕事するからバリューが出るんだよ、とずっと言い続けてるんです。そのためには、みんな日頃からコミュニケーションとってないといけないから、その機会にはコストも時間も惜しまずに投資しています 。

21歳の展示会での原体験──「いろんな人に頼られる楽しさ」と「コミュニケーション不足のコスト」

――中村さんがコミュニケーションの重要性を感じるきっかけがあったんですか?

そうですね。21歳でエンジニアを始めた頃、電気メーカーの拡販支援部隊にいたんです 。幕張メッセなどの展示会でネットワーク機器の説明員をしたり、パネルの中身を作ったりする仕事を1年ほどやっていました 。そこでいろんな会社の人と関わりながら仕事をすることが、すごく楽しかったんですよね。全然違う人たちと一緒に一つのものを作り上げることで、すごい成果が生まれるんだなという原体験がありました 。

――その「楽しさ」の一方で、コミュニケーション不足による弊害も目の当たりにされたとか。

はい。逆にお客様の現場で、全然会話がないまま仕事が進んでいる状況を見たときに衝撃を受けました 。例えば、同じ現場にいるAさんの状況を、Bさんから「探ってもらえないか」と別会社の私に頼んでくる、みたいなことが起きるんです 。一言話せば終わるのに、わざわざ私という別会社を経由する「介在コスト」がすごく無駄だなと思ってしまいました 。

――なるほど、直接話せば一瞬で済む話ですよね。

そうなんです。その現場では、お客様もエンジニアもみんな「死んだような目」をして仕事をしていて、社内も敵同士みたいな雰囲気での打ち合わせばかりでした 。決して幸せとは言えない状況を見て、「自分はこうはなりたくない」と強く思ったんです 。だからこそ、アイティアスリートでは、コミュニケーションを何よりも重要視しています。社内の風通しを良くすることが、結果としてエンジニアの幸せにも、お客様への価値提供にも繋がると信じて、反面教師として今の会社を作りました 。

「1人だとバリューが出ない」eラーニングや生成AIを全社導入し、チームで勝ち切る組織へ

――人材育成や成長支援については、どのような仕組みを整えられているのでしょうか?

まず、エンジニア派遣事業では珍しいかもしれませんが、「チームで仕事をすること」を徹底しています 。お客様に対しても「うちはチームでやるから最大の価値が出るんです」と伝えて、必ずチーム単位で参画させてもらっています 。一人のスーパースターが頑張るのではなく、誰かが欠けてもバックアップできる体制があるからこそ、お客様からも「御社にお願いしてよかった」と言っていただけるんです 。

――個人のスキルアップについては、どのようなサポートがありますか?

そこはかなり力を入れていますね。例えば、eラーニングの法人プランや生成AIの法人ライセンスを全社員分契約していて、学習したいと思ったその瞬間に使える環境を用意しています 。一般的なIT会社だと、「勉強しなさい」とは言うけれど、そのためのツールや環境を即座に提供してくれるところって意外と少ないんですよ 。

――確かに、口で言うだけでなく環境ごと渡してくれる会社は少ないかもしれません。

そうなんです。あとは、1on1ミーティングで個人の目標設定もしっかり行っていますが、大前提として「一人で悩ませない」ことは徹底しています 。学習環境にしても、日々の業務にしても、会社として「エンジニアが即座に動ける環境」を先に全部やってしまおう、というスタンスですね 。やりすぎて、逆に何をやったか分からなくなることもありますけど(笑) 。

目指すは「ITビジネスパーソン」。技術だけでなく、顧客の経営課題まで踏み込める人材へ

――最後に、今後のビジョンや、社員の方々にどう成長してほしいかという思いをお聞かせください。

社員にはずっと言っているんですが、「ITビジネスパーソン」になってほしいと思っています 。これからの時代、エンジニアとしてコーディングや技術一本でずっとご飯を食べていけるとは思っていません 。大切なのは、ICTの力を借りて、いかにお客様に価値を提供できるか、という視点です 。

――「ITビジネスパーソン」とは、具体的にどのような人物像でしょうか?

単にシステムを作るだけでなく、お客様の財務状況や経営計画を見ながら、「どういう導入計画が最適か」といった解決策まで提案できる人材ですね 。技術に固執せず、もう少し大きな視点でお客様の課題解決に役立てる人間になってほしいという思いがあります 。うちは技術的にすごく尖った会社というよりは、「お客様にとって何が価値か」を追求する方向に舵を切っていますから 。

――その想いを伝えるために、中村さんご自身がされていることはありますか?

実は毎週、全社ミーティングの中で1〜2分間、私が喋るコーナーがあるんです 。そこで、自分がエンジニアだった頃の経験談や失敗談を話して、「だからこうしていこうね」というメッセージを伝え続けています 。ちょっと昭和っぽい会社かもしれませんけど、そうやって自分の言葉で直接想いを伝えていくことが、組織作りには欠かせない補完作業だと思っています 。

新卒採用も再来年(28卒)に向けて準備を進めていますが、こういったビジョンに共感して「一緒に会社を盛り上げたい」と思ってくれる方に、ぜひ入ってきてほしいですね 。

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